活動紹介
矢勝川堤の植栽活動

矢勝川堤の彼岸花
矢勝川堤の彼岸花 植栽活動
矢勝川堤におよそ1.5km続く真っ赤な彼岸花の群生。約300万本の彼岸花が咲く幻想的な景色を目当てに、毎年たくさんの来場者が矢勝川堤を訪れます。南吉のふるさと風景として、地元有志の方々と共に行っている彼岸花の維持管理と植栽活動の様子をご紹介します。

彼岸花で鮮やかに赤く染まる矢勝川堤
矢勝川堤の彼岸花、はじまりの物語
「ある時、ふと思い立ってはじめた」小栗さんの想いが拡がって生まれた風景
現在、彼岸花の維持管理は南吉の生まれ故郷である半田市岩滑の地域の方々とともに活動しています。
最初に彼岸花の植栽をはじめたのは、半田市岩滑に生まれ育った小栗大造さんでした。小栗さんは、ある時ふと思い立ち、童話『ごんぎつね』の一節の「ひがん花が、赤い布のようにさきつづいて」いる風景を矢勝川堤につくろう、と活動をはじめました。
当初は賛成する声ばかりではなかったものの、活動を続けるうちにひとりまたひとりと賛同者が集まりました。草刈りや植栽の活動を続けて、彼岸花の赤い絨毯はどんどんと拡がっていきました。
現在の約300万本にまで拡大した彼岸花の幻想的な風景は、小栗さんの想いに多くの賛同者と共感が集まり、地域の方々のふるさとへの想いが形となった風景なのです。


小栗大造さん

美しい景観を支える「矢勝川の彼岸花を守る会」
守り受け継ぎたいふるさとの風景
秋に一面の彼岸花を咲かせるためには、年間を通じたメンテナンス管理が必要です。彼岸花の景観はたくさんの方々のボランティア活動によって守り受け継がれています。現在は「矢勝川の彼岸花を守る会」4代目会長大島広信さんが中心となって活動を行っています。
「全国各地から彼岸花を見に来る方々に喜んでもらいたいから」と話す大島さん。最初は「草取りくらいなら手伝える」と気軽にはじめたのがきっかけだったそう。それが今では、ほぼ毎日のように矢勝川堤へ訪れメンテナンス作業をしてくださっています。
同じく日々矢勝川堤で作業してくださっている松本勉さんは、矢勝川の彼岸花を守る会と矢勝川のサイクリングロード美化活動を兼務。「サイクリングロード完成時はツツジが咲いていたが、枯れてしまい雑草が生えて荒れてしまっていた。(松本さんの奥様が)なんとかしたい、と言ったので」荒れてしまっていた雑草地を再び整備する活動を始めました。除草作業、コスモスやひまわりなどの花の植栽を続けています。

矢勝川の彼岸花を守る会 4代目会長 大島広信さん

矢勝川の彼岸花を守る会と矢勝川のサイクリングロード美化活動を兼務する松本勉さん
地域の子どもたちと行う植栽活動
彼岸花は、植えっぱなしにしておくと根が詰まり過ぎてしまいます。きれいに咲かせるために、6月頃に球根をひとつひとつ丁寧に植え直します。
彼岸花の球根を植える植栽活動には、地域の子どもたちも参加しています。大島さんの説明を聞いてから、小さな手で球根をひとつひとつ土に植えていきます。子どもたちにとって球根はとても不思議なようで、ボランティアさんは「なんでー?」「どうしてー?」と質問攻めにあいます。
植栽活動に参加する子どもたちも増え、初夏の矢勝川堤に元気で賑やかな声が響くのも、この地域の風物詩となりつつあります。

子どもたちに植栽活動に参加してもらうことで、ふるさとの景観を守る活動を次の世代へと伝え受け継いでいます。






ふるさとの風景にきれいな花を咲かせたい
秋に一面の彼岸花を咲かせるため、年間ほぼ毎日作業をしてくださっている大島さんと松本さん。広大な矢勝川堤は除草作業だけでも大変な労力です。「そりゃあ大変だけど、ここへ来る方々に喜んでもらいたいからね」と笑うおふたり。彼岸花の他にも、季節の花を植えた花畑を育てています。広々とした空のもと、野花が自然に咲いたような花畑は人気フォトスポットにもなっています。ぜひ彼岸花シーズン以外も大島さん松本さんが丹精込めて咲かせる季節の花々を楽しみに訪れてみてください。



咲き終わったひまわりから翌年用の種を採取
矢勝川堤を歩くと、権現山のふもとに広がる『ごんぎつね』の舞台となった新美南吉のふるさとの景色を味わうことができます。花が咲き、蝶が舞い、カエルの鳴き声が聞こえてくる…そんな南吉の愛したふるさとの風景。この景観をこれからも大切に受け継いでいけるよう、地域の方々と共に活動していきたいと思います。

彼岸花の時期以外にも楽しんでもらいたいと、季節ごとの花畑も管理

権現山がよく見えるように選んだ背丈の低い矮性ひまわり、ポピー、コスモスなどが咲く

